スポーツ・研究・家族・仕事、熟々と、、、

2児の父であり、夫であり、スポーツ愛好家である研究者の卵が、日々の事を熟々(つらつら)と書き散らします

タスク管理方法 ー タスクを構造化する


年度が変わって、弊社にも新人職員が入ってきました。特に私が所属する部署は頭を動かす仕事(クリエイティブな仕事)というよりは、手を動かすタイプの仕事が多く(作業量が多く)、タスク管理をしっかりしないとパンクしてしまいます。

毎年、パンクしてしまい管理職を巻き込んで、皆でフォローしなければならない職員が出てきます。ここ2年は、心を病んでしまい休職される方も出ています。

職場での立場が(少しだけ)上がり、私が直接的に新人職員に仕事の進め方を伝える機会は無いと思いますが、状況によってはタスク管理方法を伝える場面が訪れるかもしれないので、ここで私の考えるタスク管理方法を整理したいと思います。

タスク管理は“パズルを組み立てる”ようなものである

私はタスク管理はパズルだと捉えています。箱の絵を見て全体像を掴み、ピースを整理(四隅や端のピースの取り出しや色合いによるおおまかな配置の確認等)し、はめ込んで行く。

タスクも同様に全体像を把握した後、タスクを“to do”まで落とし込み、それらをスケジュール(カレンダー)に落とし込む。私はこの作業はパズルに近しいものだと捉えています。

イメージが湧くように、もう少し具体的に整理したいと思います。

ステップ1:タスクの棚卸し ー 全てを「見える化」する

タスクの細分化

タスク管理では、とにかくタスクの棚卸しをどこまで細かくできるかがポイントだと考えています。この時に大切なのは、何から手を付ければ良いのか考えることなく、すべきことにすぐ手を付け始められる状況まで(to doまで)タスクを細分化することです。

例えば、とある事業で出張に行くとします。出張にいくまでに新幹線のチケットを購入したり、出張に係る稟議が必要になります。ここでタスクを以下のように整理します。

  • 出張について稟議する
  • 新幹線のチケットを手配する

このようなタスクの棚卸しだと、出張について稟議するために何から手を付けたら良いのかわからず、頭を悩ませる時間が生じてしまいます。最悪の場合、起案についての動き出しが悪く、他の急ぎのタスクが生じて起案を後回しにしてしまうことも起こり得ます。

そこで、私は何から手を付けるのかを明確にするため、次のように可能な限りタスクを細分化しています。

  • 出張について稟議する
    • 起案に係る伺文を作成する
    • 起案に必要な●●の資料を作成する
    • 起案に必要な××の資料を作成する
    • △△に起案に必要な○○の資料提供を依頼する
    • 起案する
  • 新幹線のチケットを手配する
    • 乗車する新幹線の時間を検討する
    • (同行者がいれば)手配する新幹線について相談する(了承を得る)
    • システムで新幹線のチケットを申し込む

ここまで細分化しておけば、稟議をするのに何を作成する(取り寄せる)必要があるのか明確になり、一つ一つタスクを潰すことで業務を回すことができると思います。「乗車する新幹線の時間を検討する」といった、頭を使って考えたり、情報を収集することもタスクとして整理しているのも大切なポイントです。

細分化したタスクの整理

タスクをすぐに取り組める“to do”まで細分化した後は、各タスクを整理します。各タスクの所要時間と期限、取り組む順番を決めます。

なお私は、所要時間については具体的な時間ではなく「15分以内」「30分以内」「1時間以内」「1時間を超える」の4つに仕分ける程度にしています。あくまでも、この後のカレンダーに落とし込む際(スケジューリング)の目安にするものなので、厳密にする必要はないと考えます。

このタスク管理方法を教えると、「初めて取り組むタスクの所要時間がわからない」と言われます。それは当然のことなので気にする必要はありません。思ったより早く完了できた、想定よりも時間がかかったという経験を通じて、精度は高くなると思います。いきなり計画通り進められる人はいません。

ステップ2:タスクのスケジューリング ー 適切な位置に配置する

ここまでくるとパズルのピースの整理は完了です。ここからはピースをはめ込む作業になります。まずは定時に退社することを前提に細分化したタスクをカレンダーに落とし込みます。私の場合はGoogleカレンダーにタスクを書き込んでいます。

細分化したタスクの期限を踏まえて、優先順位を設けて落とし込みます。この時、定時の退社時間ギリギリまでスケジューリングはしません。目安としては始業から定時退社時刻の8割程度にスケジューリングします。そうすることで、突然降ってきたタスクに対応することができますし、予想よりタスクの消化に時間がかかっても、残業せずに終えられます。残業は、それでも定時退社時刻までに予定したタスクを終えられなかった時に行います。

前述の通り、最初は計画通りに進まないことの方が多いでしょう。でも、計画と実行を繰り返すことで、その精度は高まります。また経験学習により、タスクを消化するスピードも早くなります。

計画と実行を繰り返すのみです。

タスク管理は構造的に考える

ここまで、私が実践してきたタスク管理方法を整理してきました。仕事に慣れるまでは、「アレもコレもやらないと!」と目の前のタスクをとにかく消化するような仕事の進め方をしてしまいがちです。定期的にタスクを棚卸しする時間を設けると良いです。そんな時間が無いと思うかもしれませんが、結果的にタスクの棚卸しをした方が仕事は進みます。

そして、毎朝、今日すべきタスクをカレンダーに落とし込んで、着実にタスクを消化することがキャパシティオーバーでパンクしない一つの方法だと思います。

息子、本格的に野球を再開することになりました。

年明けに息子が本格的に野球をすることを検討し始めた旨の記事を投稿しました。そこから約3週間、息子の意思が固まり、チームを移籍することになりました。

年明け時点で検討していた移籍先とは異なるチームに移ることとなったのですが、その決定までに紆余曲折あったため、書き綴りたいと思います。

強豪チームへの移籍の検討

息子は、昨年末から活動拠点が自宅から90分程度のチームに体験入部していました。そのチームは強豪チームで、全国大会にも出場するようなチームです。チームも「本格派の野球」を掲げており、試合に勝つことだけを求めているチームでした。当然、所属している選手のレベルも高く、練習内容も非常に濃いものでした。息子は体験入部を通じて厳しい環境ではあることは理解したようですが、それ以上に野球が上手になりたいという想いが強いようで、この強豪チームへの入部を希望していました。

私と妻は、本当にこの厳しい環境下で息子が野球を続けられるのか、また野球が嫌いになってしまうのではなかと心配し、なかなか背中を押してあげることができませんでした。しかし、年末年始の休みの間、息子としっかり話をして、そこまで言うなら応援しようという結論に至りました。

以前所属していたチームへの移籍の検討

年明けの練習から強豪チームに参加することを見据えて、年末年始の休みは、息子との自主練に明け暮れました。息子はよく頑張ったと思います。

そのような中、自主練中に以前所属していたチームの選手や指導者と会うことが複数回あり、チームに戻って来いよと誘われることが続きました。親としては、以前所属していたチームに戻ることが、野球のレベルや送り迎えの観点からベストだと考えていましたが、息子は一度辞めたチームに戻りづらいという気持ちが強く、その選択はあり得ないと言っていました。

しかし、何度か誘われるうちに「気まずいのは最初だけだから、前のチームで野球をやりたい」と息子が言うようになりました。親としては、遠方の強豪チームに入るよりは、以前所属していたチームに戻る方が学校の友達もいるので良いと考え、そのチームの代表に息子が戻りたいと言っている旨を相談しました。

代表からは、チームで検討しますと言っていただきました。一度辞めた息子がチームに簡単に戻れるとは思っておらず、過去の実績は関係なく練習を頑張ることを私と息子とで確認していました。

数日後、代表からチームで検討した結果を伝えると言われて練習場所に伺ったところ「息子はチームに迎えるが、父親(私)は、チームに一切かかわるな(練習や試合に顔を出すな)」という条件を付けられました。

学童野球のチームに息子を入れるのは、ただ野球が上手くなってほしいのではなく、野球を通じて息子が成長してほしいという想いがあってのことです。その息子の成長を見ることができない条件を当然受け入れられるわけがなく、以前所属していたチームに戻ること諦めるしかありませんでした。

チームとして色々な事情があるのだと思いますが、あまりにもぶっ飛んだ条件で驚きでした。親の都合に子供が巻き込まれてしまい、所属したいチームに入れず、息子には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

新たなチームの決定

こうなると困りました。遠方の強豪チームへの移籍を断念し、以前所属していたチームに戻ることもできない。息子はどこで野球をすれば良いのか、、、

以前のチームから受け入れ難い条件を突き付けられた直後、家族で話し合いをしました。その結果、同じ市内の別のチームに息子の保育園の同級生が所属しており、そのチームに入ることができないか調整を進めることになりました。すぐに息子の同級生の父親と連絡をとり、その日の午後には体験入部の機会をいただきました。

息子が体験している間、チームの代表とお話させていただいたところ、もともとは古くからある市内のチームでコーチをしていたが、そこでの昔ながらの指導に辟易してご自身でチームを立ち上げられたとのことでした。その言葉通り、チームのホームページには「笑顔」や「子供達中心」、「子供の将来」といった言葉が並んでいます(実状はどうであれ、掲げているチームは多々ありますが、、、)。

新たなチームの練習を体験し、そのチームの雰囲気の良さ、チームの運営方針等の説明を聞き、息子と妻も満足の様子でした。私は息子が決めたチームであればそれで良いと考えていたので特に口出しをせず、見守ることに徹しました。

こうして、家族みんなで(3歳の娘を除く)悩みに悩んだ、息子の野球チームの問題は解決し、息子は新たなチームで本格的な野球を再開することとなりました。

父親としての想い

私は学童野球のチーム運営に正解/不正解は無いと考えています。勝負に徹底的に拘るチームもあれば、楽しさを求めたり、将来を見越した活動に重きを置くチームもあると思います。どの方針が良い/悪いは無く、掲げられたポリシーを踏まえて、子供(家族)がチームを選ぶものだと思っています。

父親としては、息子が戻りたかったチームに戻らせられなかったことは詫びました。ただ、新しいチームを決めたからには、そのチームで後悔なく野球に取り組んでほしいものです。

【論文レビュー】アメーバ経営の導入について、組織文化論を理論的視座として分析することで管理者行動を明らかにする(高橋勅徳・小江茂徳, 2015)。

現在執筆中の論文で引用するために、内容を整理する目的でレビューします。
本論文は修士論文執筆の際に引用するために一度読んだものですが、記憶が朧気なので改めて読んで整理します。

本論文では組織文化論の視座に基づき、アメーバ経営を導入した企業を対象とした事例分析を通じて、高収益と高付加価値を両立する管理者行動を明らかにしています。

高橋勅徳・小江茂徳(2015), ベンチャー企業におけるアメーバ経営の導入 ー株式会社ベアーズにおけるアメーバ経営導入事例の組織文化論に基づく考察ー, 日本ベンチャー学会誌, 26, 27-41.

アメーバ経営アメーバ経営研究

アメーバ経営とは、京セラ株式会社が長年実践してきた経営手法であり、小集団部門別採算性と時間あたり収益によるアメーバ会計を基盤に、アメーバと呼ぶ小集団に大幅に権限委譲する経営手法です。

アメーバ経営に係る先行研究では、京セラの高収益と高付加価値の両立について、アメーバ経営の持つ管理会計システムとしての優位性と経営理念の特殊性の二面から説明しています。その中で、管理会計システムの持つ弊害(セクショナリズムと自アメーバの収益への傾倒)を、経営理念の浸透をもって解消すると説明されています。

他方、先行研究が意図した高付加価値の実現の説明については、「チェンジ・エージェント」という予め変革への指向性を有した主体の存在を前提としており、十分な理論的説明、経験的検討に基づく説明が行われていないといった課題を抱えています。また、管理会計論に基づいて展開されてきたアメーバ経営研究は、管理会計システムとしての優位性を強調するあまり、高付加価値の実現には、経営理念との関連を素朴に指摘するに留まっています。

分析視角

物理的な管理会計システムであり、且つ抽象的な経営理念教育でもあるアメーバ経営を高収益と高付加価の両立の観点から、管理システムとして統一的な分析視角が必要になります。

そこで本研究では、社内統制のツールとしての組織文化を理論的視座としてアメーバ経営を捉え、以下の3つの分析視角の下で事例分析しています。
*組織文化(論)についての説明を始めると文字数が膨大になるため、別の機会にします。

  1. 企業家はアメーバ経営の導入を通じて、経営理念の浸透を図る人工物を設計し、それに基づいた研修を行う。
  2. アメーバ経営の導入は、従業員のインフォーマルな反応を招き、サブカルチャーが生み出され、多様な従業員の行動が発生する。
  3. 企業家は自ら設計した人工物と従業員が構築したサブカルチャーを前提として、従業員が適切に行動するように(再)研修していく。

発見事実と理論的・実践的含意

本研究は、アメーバ経営の根幹をなすアメーバ会計と経営理念教育を一貫した管理システムとして分析することで、経営理念と採算性の向上という矛盾を創業者による(再)研修の場によって解消し(発見事実①)、非収益部門における収益源獲得の動機創造とその動機の経営理念との結びつきが、高付加価値の開発に繋がる(発見事実②)ことを明らかにしました。

また、本事例をアメーバ経営を組織文化論に基づいて分析することで、公式・非公式の管理者行動を通じて、アメーバ経営の導入者(企業家・経営者)が設定した目標に合わせて不可避に構成されるサブカルチャーを取捨選択し、望ましい形で(再)統合している(発見事実③)ことも明らかにしています。

前述のように、本研究によってアメーバ経営の導入者(企業家・経営者)の具体的な管理者行動を捉えたことは、先行研究を理論的に補完するという大きな意義を有しています。

息子、(本格的に)野球の再開を検討するようになりました。

2024年も残り僅か。何とかさぼっていたBlogを投稿したく、駆け込みで書きます。

今年(令和6年)の3月に野球を辞めた息子が、野球を再開し、再開するだけではなく高みを目指したいと言うようになりました。これまでの経緯や父親としての想いを書きたいと思います。

経緯

新たなチームへの加入

最初の投稿で、息子が小学1年生から続けてきた学童野球チームを退団して、野球を辞めたことを書きました。今年(令和6年)の3月末でした。

それから1か月は、完全に野球から離れて週末は家族でBBQをしたり、遊びにいったりと、息子の心を癒す為にゆっくり過ごしていました。

ただ、私も妻も大学までスポーツに真剣に取り組んでいて、スポーツの教育的な効果を知っているからこそ、息子に何かしらのスポーツをやってほしいと考えており、息子に他のスポーツを勧めることもしていました。親としては野球に拘る必要はないと考えていたのですが、息子は、これまで一生懸命やってきて、周りの子よりは上手だった野球を完全に辞めることに躊躇しているようでした。そこで私は、野球の楽しさを伝えたり、経験させることを第一義に活動しているチーム探しに奔走しました。

近年、昔ながらの学童野球の活動や指導(一日中の練習や、指導者の罵声・怒声等)に疑問を感じ、勝敗ではなく楽しむことを目的としたチームが増えており、近所で(と言っても活動場所が家から車で40〜60分)チームを見つけることは容易でした。

ただ、そのようチームはWebニュースで取り上げられることも多く、私たち家族と同じように旧来の学童野球に疑問を持つ多くの方がチームを移籍しており、どこも募集を停止していました。そんな中、ダメ元で見学をお願いしたチームから、4年生であれば若干名、加入可能である連絡をいただきました。

そこで5月のゴールデンウィーク中に、チームの活動を体験する機会をいただき、その活動内容(活動は日曜日の午前中だけ、怒声・罵声は禁止)に息子も妻も納得して、そのチームに加入することとなりました。

チーム選び、再び

楽しむことを目的としたチームに参加して半年程度経った頃、息子から「もう少しレベルが高いチームで野球をしたい。勝てるチームに入りたい。」と相談を受けました。息子の野球へのモチベーションが高くなったことに驚きつつも、気持ちは理解できました。今のチームは、楽しむことを目的としており、そのトレードオフとして野球の技術は低く、試合に勝つことは難しい状況でした。親としては、息子の希望を少しでも叶えてあげたいと思いつつも、頭を悩ませるのが、息子が提示した以下の条件でした。

  • 試合で勝てるチーム
  • 最初に加入したチームと試合をする機会が少ないチーム

試合で勝てるチームについては、最初のチーム在籍時に試合をして良い勝負ができたチームが多々あり、いくつかの候補が浮かびます。しかし、最初に加入したチームと試合する機会が少ないチームとなると、物理的に活動拠点が遠いチームが候補となり、候補が少なくなるだけでなく通うことが大変なチームになってしまいます。試合で勝てるチームとなると、週末や祝日は基本的に一日練習になるので毎週末、遠い練習場所まで息子を送り迎えする(または一日中付き添う)ことになります。

父親として

息子が強い気持ちをもって、あえて厳しい環境にその身ををおいて野球を頑張りたいと言っていることは理解しています。これまでは、どちらかというと野球をやらされている印象をもっていましたが、ここ最近はモチベーションも高く、主体的に個人練習(所謂、自主練)も行っています。

厳しい環境に飛び込んでまで本格的に野球を頑張りたいという気持ちには応えてあげたいと思いますし、そのために親としてできる限りの協力はしたいと考えています。ただ、妻も働いており、さらに娘(息子の妹)にもいろいろな体験をさせてあげたいので、息子の野球だけで土、日曜日が潰れてしまうのも考えものです。

そんな親としての悩みを抱えながら、とりあえず12月から、とあるチームに体験で参加させてもらっています。そのチームは楽しい野球ではなく本格派の野球を謳っています。息子も実際にレベルの高い試合にも出させてもらったり、一日一緒に練習させてもらったりしています。息子はこのチームに決めたいと言っていますが、まずは体験を重ねて慎重に選びたいと思います。

来年(2025年)は、研究に関することを含め、投稿頻度を高めたいと思います。。。

MBA(経営学修士)の修了と、博士後期課程への進学。

ブログのひとこと説明で「2児の父であり、夫であり、スポーツ愛好家である研究者の卵が、、、」とあるように、研究者の卵(大学院博士後期課程在籍)をやってます。
自己紹介も兼ねて、研究者の卵になるまでの経緯や研究分野、研究対象について書きたいと思います。

再確認した研究、論文執筆の楽しさ

2018年4月に首都大学東京(現 東京都立大学)の大学院経営学研究科MBAコースに入学し、途中、休学を挟んで2021年3月に何とかMBA経営学修士)を修了しました。修士論文は、国内中央競技団体(National Federation: NF)の組織変革を組織文化論の理論的視座から分析しました。

日頃の業務の中で感じたスポーツ界の課題、誰も研究していない事象を、NFの会長や事務局長、役職員へのインタビュー、資料の収集によって得た情報を基に、組織文化論の分析枠組を用いて論理的に説明しました。理論に基づいて事象を見た時、事象の一つ一つが理論にはまっていく感じが快感でした(文字にすると変態感がありますが...)。

NFの会長や役員、事務局長に対して直接インタビューができるのは、間違いなく仕事上の立場(勤めている組織)のおかげです。修士論文を執筆する中で、私がNFの会長(有名な元アスリート)や役員にインタビューを実施できたことに、指導教官が驚いていた記憶があり、そういった部分では、今の立場だからできる研究があり、私にしかできない研究があると考えています。

何故、博士後期課程に進むのか

修士論文を執筆する中で、NFの組織変革に係る研究を続けたい、(理論として古い?)組織文化論ではなく他の理論を用いて研究したいと思うようになり、博士後期課程への進学を決意しました。経緯だけを見れば納得感があるりますが、学費を支払い、他の時間を削って研究をする理由は何なのか?Ph.D.をとってどうするのか?改めて考えると、明確な目的は無い気がします。朧気ながら、将来的に研究職に就ければ良いかな...程度です(研究が好きなのは間違いない)。なので、周囲から「何故、博士?」と聞かれたら「メールの署名にPh.D.と書けたら格好良いから」と答えるようにしています(嘘ではない)。

少し古い情報ですが、2015年の博士課程(博士後期課程)の入学者は、15,283名だったようです(文部科学省, 2015「学校基本調査報告書」)。学部からストレートに修士課程、博士課程と進んできた者もいれば、私のように社会人大学院に通う者もいます。さらには人文社会学系を専攻する者、自然科学系(理学・工学等)を専攻する者もおり、それぞれに多様な想いを持って博士課程に在籍しているはずです。是非、志が高い方の博士課程への進学理由を聞いてみたいところです(決して、私の研究へのモチベーションが低いわけではないことは念押しして記しておきます)。

博士後期課程に進学して

博士後期課程に進学し4年目になります(執筆時)。これまで学会での発表はしてきましたが、論文の学術誌への投稿は全敗です。他方でゼミの先輩方は、国内で有名な学術誌に論文が掲載され、アカデミック業界へ転職したり、専門書を共同執筆したりと着実に実績を上げています。

そんな環境下で焦りを感じつつも、仕事の忙しさにかまけて論文執筆が進まない状況です。ただ、前掲の通り、息子が学童野球を辞め、それに伴い私のコーチ業も終了したことから研究に割く時間が増える(はず)ので、ここから巻き返せればと思います。

投稿した論文が学術誌に採択された旨、この場で報告できるように研究に励みます。

息子、野球を辞めました。

小学4年生の息子が野球を辞めました。小学1年生の夏から始め、3年弱で辞めることになりました。
息子に非は無く、私が要因です。父親としての私の過ちを、反省を込めて書きたいと思います。

息子が野球を始めた経緯

息子が野球を始めたのは、小学1年生の夏でした。私も妻も大学までスポーツに取組み、全国大会での入賞経験もあったため、息子にも何かしらのスポーツをしてほしく、いろいろなスポーツを観戦し、興味をもったスポーツに取組んでほしいと願っていました。

私は、小学生から中学生の途中まで野球をしており、その後は他のスポーツに移りつつも、プロ野球観戦や草野球でのプレー等、身近に野球があり、息子もその影響で野球に興味をもってくれました(勘違いだったかもしれませんが、、、)。

息子が野球に興味をもってくれたことから、息子が通う小学校を活動拠点にする学童野球チームの練習を一緒に見学、体験し、勝利に拘ることのない和気あいあいとした雰囲気のチームだったことから、そのまま入部することとなりました。

私の好きな野球に息子も取組んでくれることが、とても嬉しく感じていました。

息子の野球への気持ちの変化

週末のチームの練習だけでなく、時々、平日も自主練をしていたこともあり、試合でヒットを打ったり、フライを捕球できるようになったりと、その成長は著しいものでした。

しかし、息子よりも少し後に入部した同級生によって、私の心境が変わってしまいました。その同級生は、息子よりも野球が好きで、毎日、自主練をし、その結果、息子よりも野球が上手になり、上級生の試合に出場するようになりました。

私は、小学生年代がゴールではなく、中学、高校と野球を続けてもらえるように、野球の楽しさ(時には難しさや厳しさも)を伝えることが大切だとわかっていながらも、チーム内では一番上手でいてほしい、活躍してほしい、という思いが強くなってしまい、息子にプロ野球選手になってほしいわけでもないのに、毎日、自主練をさせたり、自主練中も厳しく叱責し、息子が野球を嫌いになる要因を作ってしまいました。

その頃から、息子も野球が最初から好きじゃなかったから辞めたいと言うようになり、妻と一緒に説得しながら野球を続けさせていました。
息子からしたら、野球は父親から怒られるものという認識になっていたと思います。

息子が野球を辞めることとなったトリガー

辞めたいと言いながらも野球を続けていた息子ですが、その気持ちからチームの練習中に、上手くいかないと不貞腐れる様な態度をとることもありました。その態度について、私から怒られ、さらに野球が嫌いになっていく、悪循環に陥っていたと思います。

そんな中、息子は、チームの練習中に私以外のコーチからもその態度について怒られてしまいました。態度が悪かった息子が要因ですが、息子にとっては、野球が父親だけでなく他のコーチからも怒られるものになった瞬間でした。

不貞腐れて練習を離脱してしまい、今すぐ野球を辞めたいと訴えられた私は、これまで辞めたいと言われても何とか(無理に)続けさせてきたが、これが限界だと思い、そのままチームの代表と監督に辞める旨を伝え、退部することとなりました。

後悔と反省

帰宅後、息子とゆっくり話ましたが、私との自主練は嫌いではなかったとか、あくまでも最初から野球が好きではなかったと、息子なりに私に気を遣ってくれているこがわかり、思わず涙してしまいました。

今回の出来事は、親が子どもを潰す典型的な事例です。よく聞く話であり、気をつけなければならないとわかっていたにも関わらず、それを回避することができなかった私の力不足、心の弱さです。
息子が誰よりも野球が上手でいてほしい、誰よりも活躍してほしいと思う気持ちは、息子を思った気持ちではなく、父親としての優越感を得るための気持ちだったと思います。

「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かな者は悩む
(中村 元訳(1978)ブッダの真理のことば・感興のことば, 岩波文庫, 19頁)

子どもは親の所有物ではありません。別人格の一人の人間として、共に成長する存在であることに改めて気づかされました。
この過ちは帳消しにできません。その分、これからの息子の人生に最大限のサポート、伴走をしたいと思います。